「鴨居玲展 人間とは何か?」観た。
絵に釘付けになるわけじゃないんだけど、作者のつらさで身体が重くなる感じで、絵になってくれて、見せてくれて、ありがとう。会場では鴨居玲のノートも展示されてて、多分雑記帳と読書ノートなのかな。ニュースやら本を読んで考えたことらしき文章がたくさん。”日本の犯罪者は「世間をお騒がせして申し訳ない」と言ってて常に他者の目を気にしてる”みたいなことを考えてておもしれー男だったので、文章を……!文章を売ってください……!と思ってウィキったけどエッセイとか日記とかは出版されていなかった。
あと、ウィキ読んで鴨居玲の姉が鴨居羊子と知る。まあるい世界。鴨居羊子はビカビカの光!!!!!って感じだけど、鴨居玲は蛾が舞う切れかけた電球って感じだ。鴨居玲のエッセイないし、これもなにかの縁なので鴨居羊子のエッセイ読み返すか……縁とは……
会場が新宿の中村屋ビルに入ってる中村屋サロン美術館というところで、チケット買ったら同じビルのレストランのサービス券をもらった。最初から行くつもりだったのでほくほく。ドリンクorデザートが1つ無料で注文できるサービス券だった。
カレー食べた。魔法のランプみてえなやつ(グレイビーボート)に入ってるカレーって、どうやって食べるのが正解かわからない……。皿を汚さないように食べるべきなのかな……と思うけど、ランプの中の深えスプーン(レードル)入ってるからランプの中に米を入れるのは間違いな気がする……だからスプーンで掬って米にかけるんだけど、結局きれいに食べれず皿はルウで汚れるのよ……。皿、汚しても店員に「きったね」って思われてない!?!?大丈夫!?!?
もともとルウが米にかかってるカレーなら皿の汚れ気にしない。ドライカレーは頑張って皿につかないよう米を取り上げるから汚さない。スープカレーは器に米をひとさじずつ沈めてスープ含ませて食べるので米の器は汚れない。ダイヤモンドは砕けない。
鴨居玲の絵の感想メモ
・自画像・首吊り
襖の片方に首吊りしてる男の絵、もう片方に首吊りしてる男の顔のアップの絵。こんな心の本当の部分を見せてくれるんですか……。展示でこんなに直接的な絵を観るの初めてだった。教育に良くないと思うけど、芸術に教育とか関係なくてよかった。鴨居玲も、展示してる人たちも、ありがとう。
・私の話を聞いてくれ
1973年と1974年で同じタイトルの違う絵が。どっちもウウウ。生きてるのに亡霊や怨念みたいでしんどい。片腕がなかったり、手が潰れてるように見えたりするけど、たくさん塗り重ねられててわからない。1974年の方は赤い絵の具で描かれた老人の体から絵の具が垂れてて、血みたいだった。
・私の村の酔っぱらい
この絵を観て、こんな作品名がつけられてるなんて想像つかないよ!ギャップがおもろすぎてマスクの下で爆笑してた。
・廃兵(A)
こうなっても生きていかないといけないのつらい。
・教会
めっちゃ青くてきれい。
ハイパーいい絵だ……!主人公とか、ないなと思った。地獄においてみんな同じ。全員がカンダタだよ。地獄じゃなくてもそうなんだろうなとなんだか安心した。