になにちゃ(;_;)普通に号泣してしまったんだが(;_;)
気が向いたときに読んでた短歌集を読み終わった。短歌、穂村弘しか読んだことなくて、永井玲衣『水中の哲学者たち』で岡野大嗣の名前を見て気になって買った。忘れてた大切な瞬間がそこに書かれてて、懐かしくてうれしくなった。
入り口へカートを取りに戻るときスーパーにいることがたのしい
映画館をスクリーンまで歩くとき森の枯れ葉を踏みゆくここち
気の利いた言葉がうまく出てこない気の利かないのすら出てこない
買いたてのシャツの入った紙袋こんなに軽いのにうれしいよ
つぶれてたクリームパンを鞄から出す今日ずっとたのしかったな
良くなぁい……?あとがきも素晴らしいので引用しよ。
わずかにでも感情を動かした時間と光景。
それを忘れたくないために短歌を作っていると思ってきた。
でも正確には違っていた。
戻れない過去を新鮮なまま、感情に包み込まずに
自分の中に取り込んでしまう。
忘れたくないものを忘れても平気になるために
短歌を作っている。今はそう思っている。
強いなあ。わたしはまだ全然忘れたくない。忘れるのがこわい。この本が出たとき、岡野さんは41歳。わたしも40代にたどり着いたらそう思えるのかな。そう思えたらいいなあ。