小学生高学年くらいに初めて靴紐のある靴を履いたと思う。東京靴流通センターでお父さんと選んだ白地にピンクのコンバースのスニーカー。夕方にお父さんと蝶々結びの練習した。
友だちと遊んでるときとか下校中とか、靴紐ほどけるとさ、立ち止まっていいのかわかんなくて紐をビタンビタンしながらしばらく歩くよな。やだな、って思って、わたしはマイペースに生きろと育てられてきたからさ、もういいわ。結ぶよ靴ひも。「靴紐ほどけた!!!!!」って大騒ぎして靴紐ほどけたアピして結び直してた。
立ち止まっていいのかわかんないあの不安な気持ち、友だちに感じてほしくなくて、友だちが靴ひもほどけたときは「靴ひもほどけてる」ってすぐさま指摘して結ばせてた。
いま靴ひもほどけても一切迷いない。覚えたてのことって不安だよなあ。