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普通に日記

7年幼虫オヌヌメ 2022/4/4

帰りの電車で古谷実グリーンヒル』2巻を読んでたら、18話「7年幼虫」が良すぎて胸いっぱいになって本を閉じ最寄りに着くまで余韻に浸った。

29歳のブサイクコンビニ店員が、今の自分は本当の自分ではない。いわば土の中で成虫になるのを待つセミの幼虫。きっともうすぐ本当の自分になれるはず!と思ってはいるのだけど、やはり心の何処かでは「万が一に今の自分が本当の自分だったらどうしよう……」と思っていて。リーダーとの出会いでこの悩みに折り合いをつけられるようになるのだけど、ギャグマンガだと思っていたものでこういうこと描いてくれるの最高だった。しかもちゃんと古谷実なりの答えを出してくれていて、けれどもそこには一切の希望もない。絵力で笑ってしまうが。最高……。『ヒミズ』も住田が統失になる前のギャグマンガだったころはそういうのあったなって思った。

 

繁忙期過ぎてからたくさん漫画を読んだり本を読んだり映画を観たり音楽を聴いたり、ゆとりが持ててうれぴっぷる。このために繁忙期がんばってきたなって思う。忙しすぎていかれそうなとき、繁忙期終わったら〇〇する!のモチベでがんばってきた。

学生時代もっとがんばってたら、先輩のことすぐ諦められてたら友だちも失わずに済んだのかなと思うけど、わたしはわたしにしかなれないし、わたしの持てる全てでそのときそのときをがんばってきたとは思うから、後悔はあるけど気負わなくなってきた。

 

おもしろいもの、心打たれたもの、愛しているもの、そのときそのとき関われた気の合う人々に共有したり笑い合ったりできたらわたしの性質的に上出来な気がするよ。

なりたかった理想の自分はパラレルワールドのわたしに任せた。